Judd ハードカバー

Donald Judd（ドナルド・ジャッド）の30年以上ぶりのアメリカ回顧展に合わせて出版されたこの『Judd』。そのキャリアを通じて近代彫刻の分野を変革する素材と形式の語彙を開発した、ランドマークアーティストの仕事を探求するものです。

ドナルド・ジャッドは、1960年代、幻想や文脈、比喩的な内容を完全に排除しようとした世代のアーティストの一人です。本書は、1960年代初頭の絵画、レリーフ、ハンドメイドオブジェに始まり、金属やプラスチックで作られた中空ボックス、スタック、プログレッションなどの立体作品の象徴的なボキャブラリーを構築した時期、そして人生最後の10年間の色との幅広い関わりを通して、彼の作品の進化を調査します。

ジャッド財団やその他の場所で新たに入手可能となったアーカイブ資料を用いて、ジャッドの業績を詳細に分析し、彼の作品に関する学術的な視点を拡大させます。学芸員や研究者によるエッセイでは、初期の絵画制作、彫刻の制作、サイトスペシフィックな作品、デザインや建築の仕事といったテーマを取り上げています。
304ページ、図版350。

編集：Ann Temkin(アン・テムキン)
寄稿：Erica Cooke（エリカ・クック）、Tamar Margalit（タマル・マルガリット）、Christine Mehring（クリスティーネ・メーリング）、James Meyer（ジェームス・マイヤー）、Annie Ochmanek（アニー・オクマネク）、Yasmil Raymond（ヤスミル・レイモンド）、Jeffrey Weiss（ジェフリー・ワイス）