The Project of Independence 1947-1985 ハードカバー

このカタログは、建築写真家Randhir Singhに新たに依頼した画像ポートフォリオに支えられ、豊富な図版と綿密な調査により、コンクリートのポリティクス、施設建設、高等教育、住宅、インフラと産業、景観、デザインといったテーマに関する各分野の主要学者とキュレーターによる論考、そして亜大陸の17の変革的プロジェクトの紹介を収録しています。
このページに登場する建築家の中には、近年、単行本が出版されているものもあります。このカタログは、彼らの作品を、その制作のイデオロギー的枠組みや地域全体の政治的文脈の中で考察する初めての試みです。

南アジアは、20世紀後半に近代建築が社会進歩のための道具として、また世界共通語として理解された世界の多くの地域の中で、ユニークな位置を占めています。1947年から48年にかけてイギリスの支配が終わった後、インド、パキスタン、バングラデシュ（1971年まで東パキスタン）、セイロン（現スリランカ）の新興国家の建築家たちは、モダニズムの普遍主義の主張に挑戦し、中央と周縁という植民地時代の階層を破壊して、近代に対する新しい理解を提案しました。建築は、植民地時代の過去と決別するためのさまざまな方法を提供したのです。南アジアの建築家は、当時の社会的願望を具現化する制度の確立や、新しい都市や政治的代表のための空間の創造を通じて、低コストで気候や社会に対応したデザインの理論と実践を推進しながら、世界の発展と対話する独自の作品を生み出しました。

248ページ、230図版。
編集：Martino Stierli、Anoma Pieris、Sean Anderson
写真ポートフォリオ：Randhir Singh
寄稿：Kazi Khaleed Ashraf、Nonica Datta、Prajna Desai、Da Hyung Jeong、Farhan Karim、Evangelos Kotsioris、Saloni Mathur、Rahul Mehrotra、Mrinalini Rajagopalan、Peter Scriver and Amit Srivastava、Devika Singh